毒を飲むと苦しくて暴れてしまう

ミッションというやつですか残念ながらそれは 先ほどは支配人に確認しましたがそんな演出は行なっていなかったらしいので刑事はそれだけ言うと早々と席を立ってしまうとするちょっとちょっとちょっと何があったんですか質問するだけしておいてそれはないでしょう俺がしつこく食い下がると刑事は渋々という様子で言った。
昨晩あなたが泊まった部屋の隣の部屋で人が亡くなったんですよ服毒自殺です頂いた宿泊代はお返ししますのでどうかこのことはご内密にロビーに戻った俺に支配人はそう言って金を返してきた。
昨晩俺が泊まった部屋の隣で人が死んだ毒を飲んですると昨晩俺が聞いたあのドンという音は毒を飲んだその人が苦しさのあまり壁を叩いた音だったのかそれとももしや死ぬつもりなんかなくて俺に助けを求めた嫌な方向に想像が及んでしまいそうになり俺は慌てて金をつかむようにして受け取ってホテルを後にした。
どんというあの嫌な音がいつまでも耳に残っていたしかしこれが真の恐ろしさを知ることになったのはその事件から数年の時が経った頃である。
ある日そんなこともあったなとあのホテルのこと思い出した俺は何下落ホテルのホームページを開いてみたすると驚くべきことにまだそのホテルは営業しておりミッション達成で割引のあのキャンペーンも継続して行なっていたしかも調べてみる限りミッションが課せられているのはあの服毒自殺があった部屋なのであるミッション内容はその部屋で一晩過ごすことができればミッション達成というものになっていた。
使い古された表現ではあるが真に恐ろしいのは人の事言うものか脳裏にあの人の良さそうな支配人の顔が浮かび俺は身震いした。